「食」を通して、素敵な人と出会う「LIFE グルメ」のコーナーです。静岡市にあるいなり寿司専門店。そこには、父が娘を思う気持ちから生まれた味がありました。
静岡市葵区岳美にある創業47年の「みどり寿し」。2年前にいなり寿司のテイクアウト専門店になりました。
作るのは職人歴56年、いなり寿司が大好きな海野芳正さん(71)です。
いなり寿司は常時4種類。定番のプレーン、ごま。オクシズ・玉川で獲れた無農薬のゆずを使ったいなり。週替わりメニューは、今が旬のみょうがいなりです。
<海野芳正さん>
「長くお客さんに何回も来てもらいたいので、くどくもなく、薄くもなくという味で、なるべく何回でも食べられるような味付けにしました」
なんといっても一番のこだわりはこの油揚げ。寿司屋を始めた47年前から理想の油揚げを探し求め、およそ3年前にこの油揚げを見つけました。
<海野さん>
「この油揚げに出合えたもんだから、もう嬉しかった。そのまま食べた時に甘みがあっておいしかった。大豆の香りが強い。これでいけるなって思いました」
油抜きした油揚げをオリジナルの醤油ダレに入れ、一枚一枚に傷がつかないよう箸を使わずにたれを均一に染み込ませ、一晩寝かせます。
<海野さん>
「油揚げのジューシーさとシャリのほぐれが口の中でちょうどいいあんばいになる」
海野さんのいなり寿司。このいなり寿司にはある思いが込められているんです。
<海野さん>
「娘が小麦アレルギーになりまして、娘がどこに行っても食べるものがないって。だったらやるか!って」
油揚げの味付けに使う醤油。その醤油には小麦グルテンを含むものもあり、海野さんは「グルテンフリーの醤油」に変えました。
<海野さん>
「醤油がグルテンフリーになっている。それだけ変えればグルテンフリーになる。あとの材料には(小麦を)使っていないから。最初はうまくいかなくて困ったと思って、試行錯誤してるうちにできた。娘に褒められたいと思った」
娘の貴公美さんは。
<貴公美さん>
「うれしい気持ちとよくやったって褒めました」
<海野さん>
「初めて褒められた。やってよかった」
<貴公美さん>
「この味をお客様には食べてほしかったので、ちゃんとできてよかった」
この味を求めて、多くのお客さんが足を運びます。
<海野さん>
「これからもいろいろなことにチャレンジして、新しいものに挑戦していきたい」
プレーンいなり 1個120円
ごま 1個130円
ゆず 1個140円
みょうが 1個140円
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