弱小チームの躍進、手が届きかけた全国の舞台

無名の選手の集まりだった八重山商工サッカー部。しかし彼らが3年になると集大成の高校選手権県大会で、学校初の準決勝に進出。
龍ノ介「この大きな舞台に立てることがすごくうれしいです。監督にも感謝を込めて、しっかり勝利したいと思います」
山本監督と磨いてきたサッカーは周囲を驚かす躍進を見せ、優勝した西原を相手に延長、PKまでもつれる互角の試合を見せた八重山商工。敗れはしましたが、選手たちは全てを出し尽くしました。

龍ノ介「全国に連れていきたかったです。ずっと言っていたので、でも楽しかったです、ずっとやれて。コーチいなかったらここまで続いていないので、感謝しています」
引退、卒業 新たなステージに進む前に綴られた恩師への思い
目標の全国には届かなかった龍ノ介。サッカー部を引退後、第一志望だった東京の会社への就職が決まり石垣を離れることになりました。
最後に、恩師に充てたメッセージがありました。

龍ノ介「約9年間長いようで短かったです。もう何から話していいかわかりません。練習中に砂を投げて遊んでいた僕を覚えていますか。フィールドプレーヤーが全員俺だったら勝てるのにと本気で言っていた僕を覚えていますか。こんなカス野郎にここまで熱を持って接してくれて、見放さずに育ててくれたのは紛れもなく山本努コーチです。高校落ちた時も生徒指導に入ったときも進路のこともいろんな相談をしました。小中高と毎日指導をしてくれてここまでの功績を出せたのは名将・山本努だったからで間違いないです」
3月17日、新石垣空港に龍ノ介の姿がありました-

恩師の教えを胸に、努力した日々を人生の糧に。新たなステージに進む龍ノ介。社会人としての新たな一歩を踏み出します。