ヘルメット選びのポイントはSGマークも1つのポイント

熊崎キャスター:
当然、安全面を考えたら着けた方がいいに決まっているというところですが、着けていないとデメリットもあります。道路交通法に詳しい高山俊吉弁護士によると、「頭部にけがをするような事故の被害者となり、民事裁判で訴えた場合、『着用を怠った』として賠償額が減額される可能性もあります」ということでした。

また、努力義務化に際して自転車向け保険の新サービスも登場しています。au損害保険です。ヘルメット着用中の死亡事故で、保険金とは別に100万円が支払われる(追加保険料は不要)といったものも登場してきているということです。

では、ヘルメットにはさまざまな種類がありますが、どういうものが適しているのか。自転車の転倒ですと、側頭部を強く打つリスクも非常に多くあります。

×→防災用や工事用
頑丈ですが、落下物など、上からの衝撃に対応するもので、横からの衝撃にはそこまで強くないという特徴があるそうです。

〇→自転車用
横からの衝撃にも対応する、安全面にも考慮されてますよというSGマーク(セーフグッズマーク)にも注目して見ていくといいということでした。

それから、各自治体でも取り組みをしています。例えば東京・足立区では、新品ヘルメットが2000円引きになります。その対象は…

・SGマークなどがついた3000円以上の商品を買った場合
・区内の対象店
・区民が対象
・2026年3月末まで行っている

お住まいの自治体で何かやってる可能性もありますので、調べておくといいかもしれません。

井上キャスター:
自治体の補助などは本当に広がりつつありますし、あとは移行期間ですので、これから先に義務化したときに罰則・違反を見守る人手が足りないとかそういう問題も出てきます。どうするのか枠組みが必要ではあるのかなと思います。

スポーツ心理学者田中ウルヴェ京さん:
少しずつ試していくことは大事ですし、日本のヘルメットが広がっていくといいですよね。海外だと本当にヘルメットは自転車でもしなければいけないことも多いので、そうすると“デザイン性も重視しながら安全面がしっかりしてる日本のヘルメット”なんて受けていけるといいですよね。

井上キャスター:
車の“スマホながら運転”なども15年ぐらい前は安易にすませてましたけど、今はもう完全にアウトになって本当に減りました。

ホランキャスター:
自転車事故にあったうち、ヘルメットを着けている方・着けていない方を比べると、やはり着けていない方の致死率が約2倍というデータもありますので、もちろんおしゃれとかもわかるんですけど、自分の身を守るためにもやっぱりヘルメットは着けた方がいいというところはありますね。