23年4月1日から自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務となります。ヘルメットをしていなくても「罰則」はありませんが、“ノーヘル”で事故にあってしまった時はどうでしょうか?自転車に適したヘルメットはあるのか?着用の努力義務化に伴う様々な疑問について、詳しく見ていきます。
ヘルメット着用に不便の声 購入する予定がない人は6割以上

熊崎風斗キャスター:
警察庁は3月22日から既にヘルメットの着用をスタートしています。そして、4月1日から自転車でのヘルメット着用が努力義務化になると、対象は全ての人となります。努力義務ですから罰則がないというのも一つポイントになってくるかと思います。
実際、努力義務は罰則がないということで、どれほど着用率が上がってくるのか。SNS上にはこんな声がありました。
「髪型乱れるし嫌…」と、どこかに外出する際に自転車に乗っていくと、せっかく髪の毛も整えたのにヘルメットで乱れてしまっては嫌だという声がありました。「ダサイやつしかなかったけど、買ったわ」という声。「盗難対策が面倒なのよね」と、駐輪場などに自転車を置いて、ヘルメットは自分で持っていくのか、カゴの中なのか。ただカゴの中は大丈夫かなみたいな声がSNS上では上がっていました。

「ヘルメット購入の予定はありますか?」と普段自転車に乗っている882人に聞きました。(リスク対策.comより)
そもそも持っている 13.6%
持っていないが購入する予定 14.5%
持っておらず購入する予定もない 64.6%
井上貴博キャスター:
「努力してください、義務ではありません、罰則はありません」と。ここまでするんだったらむしろ軽い罰則で義務化された方がクリアじゃないかという気もするんですが、どうでしょうか?
スポーツ心理学者 田中ウルヴェ京さん:
わかりやすいかもしれないですね。もちろん髪型が崩れるなど、乗る側の面倒臭さはあるかもしれません。ですが、今の電動自転車だと本当にスピードが速くて。そうなると何かあったときのけがの仕方がもう尋常じゃなくなるという意味で、義務化は大事かなと思います。私は車に乗る側ですけど、例えば環状線など、横を走ってる自転車の方は、方向指示器とかないじゃないですか。それなのにグーッと右側に入ってくると、万が一のときに車を運転している側は加害者になるわけですよね。そうすると、やはりヘルメットはつけていただきたいなと思います。
ホラン千秋キャスター:
ヘルメットが品薄状態というニュースもお伝えしましたので、いきなり皆さんに浸透するのは難しい。先々義務化に向けての努力義務というふうに考えると、着け心地など今からしっかりと見ておいた方がいいのかなという感じがしますね。