須賀さくらさん
「信者になってからの顔ですけど、これですね。もう表情がすごく暗くなっちゃってる」

教団には小学校のころ、母親に連れられて入信。世界の破滅を意味する「ハルマゲドン」が近いうちに訪れると信じ込まされ、毎月60時間近く布教活動に明け暮れていたといいます。

須賀さくらさん
「『この世が終わって、ハルマゲドンが来たらそうなってしまうんだ』というのがすごく怖くて。1人でも多くの人を救わなくちゃいけない」
周りの2世の中には、親から「ムチ」と呼ばれる暴力的な指導を受け、「教団から抜けたい」と訴える気力すら持てない子もいたといいます。
須賀さくらさん
「『あなたにはサタンがついてるから、今から“ムチ”しましょう』ということになって。ひどく痛めつけられて、『もうこんな思いはしたくない、もうついていくしかないんだ、自分は考えることをやめよう』と。実際そういうのが会衆(グループ)内であった」
相談する人もいないまま30代を迎え、ようやく教団を抜けることを一人決心した須賀さん。

その後に待っていたのは、両親からまでも関係性を絶たれる「深い孤独」でした。

須賀さくらさん
「脱退届を出した人に関しては、もう完全に昔の仲間からは声もかけられないし、話しかけても話し返してくれない」