ウクライナにドイツやイギリスの主力戦車が引き渡される中、ロシアは兵器の生産拡大を求める姿勢を強めています。

ロシア国防省は28日、ショイグ国防相がウクライナ侵攻で使われているミサイルや砲弾などを生産するロシア中部の2か所の軍需企業を視察したと発表しました。

国防省は「生産体制の見直しで一部の弾薬の生産量は今年末までに7~8倍になる」と主張しています。

欧米がウクライナへの軍事支援を強める中、プーチン政権は兵器の生産拡大を企業側に厳しく求める姿勢を強めています。

メドベージェフ前大統領は23日、軍事産業に関する会議の場で、第二次世界大戦中に戦車の生産が遅れれば処罰すると警告したソ連時代の独裁者スターリンの電報を読み上げ、企業が要求に応えられなければ刑事罰を科す可能性を示唆して、生産を急ぐよう指示しています。