朝型勤務で思わぬ効果!出生率0.60→1.97、“3倍以上”に

伊藤忠商事 岡藤正広会長
「特に朝型勤務が、出生率の上昇に寄与している」

2005年度から2021年度の全国の出生率をみると、1.3前後とほぼ横ばいです。これに対し、伊藤忠の女性社員の出生率は2005年度の0.60から、朝型勤務の導入などで1.97と、3倍以上までに増えました。
会社では働き方改革を進めるため、元厚労次官の村木厚子氏を社外取締役に招きました。

伊藤忠商事 村木厚子社外取締役
「女性も帰りやすい、あるいは男性も早く帰って育児をやりやすいと。『子供がいますから』と1人早く帰るのは、やはり辛いですよね。子育て中の社員が“後ろめたさ”を感じずに頑張れる企業はまだ少ない」
朝型勤務で、早く帰ることへの後ろめたさがなくなりました。

伊藤忠商事 今井裕美さん
「朝早く来て効率的に働いて早く帰る。そういった働き方が、何ら特別なものではないというふうに周りの雰囲気が変わってきたので、気持ちの面で負い目を感じることが少なくなった」
しかし、柔軟な働き方が定着している企業はまだ稀です。

保育園で話を聞くと・・・

時短勤務で働く母親「子どもが熱を突発的に出した時は、周りの人に頼んで帰ったりとか。そういう時は心苦しい」

育休中の2児の父親「育児休業中で1年5か月くらい。子育ては女性だけではなくて、男性も当然するものだと思う。女性だけの支援ではなく男性にも支援していくべき」