女性社員一人が産む子どもの数="出生率"が1.97人と、この15年間で3倍以上に跳ね上がった企業があります。この企業では、サンドイッチやおにぎりなど、朝食は全て無料。早朝から働く「朝型勤務」の効果が出ているようです。実態を取材しました。
大手商社でフルタイム勤務のワーママ “午後3時すぎ帰宅”のワケ

伊藤忠商事 生鮮食品戦略室 今井裕美さん
「家でもバナナ1本食べてくるんですけど…1日2本バナナです」
大手商社でバナナなどの食品販売の戦略を統括する今井さん。6歳の子どもを育てるキャリアウーマンです。
この日は、事情があって早く帰ります。

今井さん「出ますので。お先に失礼します」
会社を後にした時刻は午後3時すぎ。

子どもと一緒に小学校の入学準備をしたかったのです。

今井さん「何買いに行くんだっけ?」
娘・りんちゃん「上履き!」
お目当ては小学校で使う上履き。

試し履きもしてサイズもばっちりです。

今井さん「平日の6時までしか開いていないお店なので、定時で帰っても間に合わないんですよ」
早く帰宅できた日は子どもと過ごす時間もたっぷりとれます。


この日の夕食はハンバーグ。帰宅した夫も一緒にトランプを楽しむ余裕もありました。
時短勤務ではなくフルタイムで働く今井さん。子どもと過ごす時間が増えた理由は、この日の「朝」にありました。