持続可能な公共交通の実現を目指す会議が高知市で開かれました。公共交通の維持にはドライバーが欠かせませんがその担い手不足が深刻となっています。

この会議は大学関係者や公共交通の担当者らが参加し路線バスやタクシーなど公共交通の利便性向上を協議するもので、毎年、開催されています。会議では今年度の取り組みが報告されました。去年11月から今年1月にかけて実施された、ICカードの利用で路線バスや路面電車の運賃が10円になるキャンペーンでは、路線バス・路面電車ともに、コロナ禍の最も厳しい時期と比べて1日あたりの利用者数が2倍以上増えたということです。

一方で、将来的なバスの運転手不足についても報告されました。令和4年度は142人となっているドライバーは、高齢化などで令和13年度に、10分の1以下の11人まで減少する見込みです。

会では今後も、公共交通の維持に向けた話し合いを重ねることにしていて、次回は利用者が減少しているバス路線の見直しについて協議する予定です。