高知市針木に高知市上下水道局の新しい庁舎が完成しました。津波の浸水区域から移動したことで、災害後の復旧作業などに迅速に対応できるようになります。

落成式が行われた高知市上下水道局の新庁舎は、桟橋通りにあった旧庁舎が南海トラフ地震の津波の浸水区域であることなどから、総工費およそ22億円をかけ、1年以上にわたって建設が進められてきました。新庁舎は、敷地面積およそ1万1500平方メートルの地上3階建て。これまでの庁舎では、揺れと津波によって庁舎機能の復旧までに40日以上必要だとされていましたが、新庁舎は揺れを低減する免震構造を採用していて、ただちに災害対策本部を設置することができます。このため、水道管の復旧作業や給水活動などの対応に迅速にあたることができるようになりました。一般の人が訪れる機会もあるロビーや会議室の壁や床などには高知県産のヒノキなどが使われています。太陽光発電やLEDなどを取り入れていて、環境にもやさしい庁舎になっています。

(高知市上下水道局 山本三四年 上下水道事業管理者)
「平常時はもとより、災害時においても継続して市民の皆さんへ安全でおいしい水を届けるとともに、災害時の初期対応能力のさらなる向上を図っていきます」

新庁舎は27日から全面開庁されているということです。