“アメリカの裏庭”で…中国“影響力”高める狙いか
笹川平和財団 小原凡司 上席研究員
「中国はアメリカ周辺に基地を持っていませんので、ラテンアメリカ・カリブ諸国はアメリカにとっては裏庭のような地域ですから、ここに中国の影響力が向上し、軍事力等も展開されることになれば、アメリカにとって大きな脅威と認識される」
中米は“アメリカの裏庭”と言われてきた地域。そこで中国の影響力を高める狙いがあるといいます。
笹川平和財団 小原凡司 上席研究員
「例えばその国の中に中国人民解放軍が展開できるような施設を作らせるとか、そのほかにも国際社会において中国の主張を支持するように求めるとか、そういった影響力を行使する梃子として使われる可能性がある」
こうした中、台湾で騒然とする空港に姿を見せたのは、台湾の最大野党・国民党に所属する馬英九前総統。目的は中国への訪問です。
国民党 馬英九 前総統
「若者の情熱的な交流で台湾と中国の現在の雰囲気を改善し、平和がもっと早く私たちのところに来ることを望んでいます」
中国に近いとされる馬英九氏。総統経験者が中国を訪問するのは分断以降初めてで、中国から台湾への揺さぶりはしばらく続きそうです。