中米のホンジュラスが台湾と断交し、中国との国交を樹立しました。蔡英文総統の就任以降、台湾との断交は9か国目で、来年の総統選を前に外交面で難しいかじ取りを迫られています。
おととい北京入りした、ホンジュラスの外相。
きのう、中国の外相と共同コミュニケに署名し正式に国交樹立しました。
ホンジュラス政府は「『一つの中国』の原則を遵守する」と台湾との断交を宣言し、中国政府は「高く評価する」と応じています。
台湾 蔡英文 総統
「我々は無意味な金銭外交で中国と競わない」
台湾側は中国が経済的に誘惑したとの見方を示していますが、蔡英文総統が就任した2016年以降、台湾と断交した国はこれで9か国目。なかでも半数以上の5か国が中米諸国です。外交関係がある国は22から13に減少しました。
蔡政権は民主主義を前面に打ち出し、中国に対し強硬な姿勢を取り続けています。
中国はその反発として、台湾と外交関係を持つ国々に接近しているとみられますが、中米の国々にとっても中国の経済力は魅力的なようです。
台湾師範大学 范世平 教授
「中米諸国の経済はここ数年、かなり悪化しています。しかし、台湾に高額な援助は出来ないので、中国と国交を樹立するのでしょう」
さらに、中国は別の目的も持っていると専門家は指摘します。
台湾師範大学 范世平 教授
「中国の立場でいえば、彼らも中南米で影響力を持つことを望んでいます。なぜなら中南米はアメリカの裏庭ですから。それぞれアメリカと繋がっていますから」
蔡総統は今月末から外交関係がある中米の国々を訪問し、アメリカにも立ち寄る予定ですが、今後も難しいかじ取りを迫られるとみられます。
一方、きょう夕方から、中国に近いとされる台湾国民党の馬英九前総統が中国を訪問します。馬前総統はVIP待遇で迎えられるということで、来年の総統選に向け、中国から台湾への揺さぶりは続きそうです。
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