岩手県内に住む70代の女性が、警察官を名乗る女などに現金およそ200万円をだましとられていたことがわかりました。警察が注意を呼びかけています。

 詐欺の被害にあったのは、紫波警察署管内に住む70代の女性です。

 警察によりますと、3月20日から24日にかけて、女性の自宅の固定電話に警察官を名乗る女から「近所の方が詐欺被害に遭った。若い男性が訪問するので、捕まえた犯人の顔写真を確認してほしい」などと電話がありました。

 その後、女性の自宅に20代から30代と思われる男1人が訪れ、「キャッシュカードの暗証番号が流出しているため変更の必要がある」などと伝え、女性は男にキャッシュカードの暗証番号を教え、男が差し出した袋にキャッシュカードを複数枚入れました。

 男は女性が目を話した隙に、キャッシュカードを持って立ち去ったということです。その後、女性の口座から現金あわせておよそ200万円が引き落とされているのがわかり、女性が警察に相談しました。紫波警察署管内での特殊詐欺の被害は、今年に入って初めてです。

 警察は、警察官が暗証番号を聞いたり、キャッシュカードを封筒に入れさせたりすることはなく、お金やキャッシュカードの話が出たら一度電話を切り、すぐに警察や家族に相談して欲しいと呼びかけています。