
(リポート)
「ニューヨークタイムズ効果を狙って盛岡の奥座敷と呼ばれる温泉郷では重大な決定を下しました」
宿泊事業者や飲食店など31の事業者でつくるつなぎ温泉観光協会は、2月の役員会でつなぎ温泉という呼び名を「盛岡つなぎ温泉」に改めることを決めました。
(つなぎ温泉観光協会 菊地善雄会長)
「つなぎ温泉の知名度が遠方で低かったんですよね。今回、1月のニューヨークタイムズの記事のおかげで盛岡という街の知名度が高まったと思います。そこで盛岡市にある唯一の温泉地・つなぎ温泉ということで盛岡つなぎ温泉と呼称を変えたところです」
温泉地の呼び名を変えるという思い切った決断ですが、ようやくコロナ禍を脱出するこの機会を逃したくないという強い思いがあります。今後、看板や印刷物などの表記を順次改めることにしています。
こちらの温泉ホテルではニューヨークタイムズ効果は海外に限らず国内の観光客にも好影響が出ているとして今後の観光シーズンに期待しています。
(ホテル紫苑 営業本部長 遠藤直人さん)
「マスクの緩和でだいぶお客様の動きが良くなってきてますので、春を中心に沢山の県外のお客様に来ていただければと思いますし、先日のニューヨークタイムズの
報道を見て東京から来られたという方も結構いらっしゃいますので、非常に楽しみにしております」
このホテルでは4月21日から毎日行われるさんさ踊りの披露でも新型コロナで休止していた体験コーナーの再開を決めています。
(ホテル紫苑 営業本部長 遠藤直人さん)
「3年間我慢しましたのでこれを機会にサービスももっともっとブラッシュアップしてたくさんのお客様にお越しいただきたいと思っております」
サクラ、ゴールデンウィーク、そして初夏から夏と観光のトップシーズンは目前。ニューヨークタイムズの効果がどの程度出るのかはまだ未知数ですが、コロナ禍の3年分を取り戻そうと準備は着々と進んでいます。