3大会ぶりにWBCで優勝した侍ジャパンのメジャーリーガーたちが日本時間24日、それぞれのチームに戻り、開幕に向けて準備を行った。

史上初めて二刀流で出場し、MVPを獲得したエンゼルスの大谷翔平(28)は23日に激戦地マイアミからアリゾナ州テンピに移動。この日、チームはオフ日で全体練習は無かったが、クリーム色のジャケットに黒のキャップ姿でキャンプ施設に現れた。駆けつけた日本人ファンからの「おめでとうございます!」という声援に、手を挙げて応えた大谷は約4時間施設で調整した。25日にマイナーの試合に登板する予定となっている。

大谷翔平選手

侍ジャパン最年長のパドレス・ダルビッシュ有(36)はアリゾナ州ピオリアのキャンプ施設を訪れチーム練習に初合流。クラブハウスではM.マチャド(30)やJ.ヘイダー(28)ら主力選手に迎えられWBC優勝を祝福された。アメリカ代表の元ソフトバンク、N.マルチネス(32)はダルビッシュが持参した『金メダル』を見つめ羨ましそうな様子。優勝からわずか2日の合流も「いや全然。自分としては、自分のペースで色んなことをできる環境に戻ってきたので。昨日も家でゆっくりできましたし、今日は全然元気ですね」と36歳は疲労を見せなかった。

ダルビッシュ有投手

今大会13打点を挙げ、1大会最多打点の記録を更新したレッドソックス・吉田正尚(29)はフロリダ州フォート・マイヤーズの球団施設に姿を見せた。「日本は空港にすごいたくさん(ファンが)いる記事は見たんですけどこっちはあまり(笑)。みんな本当にお祝いしてくれて、たくさんコングラチュレーション、おめでとうと言ってくれてますし、反響は大きいのかなと思います」。25日(日本時間)からチームに本格合流し、ホームでのアトランタ・ブレーブス戦に出場予定。試合前には、WBC優勝の凱旋会見を行う予定。

吉田正尚選手

侍ジャパン初の日系選手となったカージナルス・ラーズ・ヌートバー(25)はヤンキースとのオープン戦に「7番・レフト」で先発出場。ヒットは出なかったものの、2打席目の四球で出塁し後続のタイムリーで同点ホームにつなげた。試合後取材に応じたヌートバーは「今朝起きたときは、もう終わってしまうなんて信じられないという感じでした。WBCのナイトゲームに比べると早起きですが、カージナルスでプレーできること、これから始まるシーズンに集中できることは嬉しいですが、日本チームのみんなと一緒にいられないのは少し寂しいですね」と侍ジャパンのメンバーを早くも恋しがった。
さらに大谷から高級時計をプレゼントされたことを明かし、次回2026年WBCに出場しなかったり他国の代表として出場するのであれば返すという約束であると話した。そして「私は必ず戻ってくると約束しました」と侍ジャパン復帰を熱望した。

ヌートバー選手