アメリカのシリコンバレーバンクなど銀行の破綻が相次ぎ、世界の市場が動揺している事態を受け、中国政府は23日「アメリカ側に責任ある政策をとるよう促す」と表明しました。

アメリカでは今月10日、資産規模・全米16位のシリコンバレーバンクが経営破綻するなど銀行の破綻が相次ぎ、その後スイスの金融大手クレディ・スイスにも経営不安が広がるなどして世界の市場で動揺が生じています。

この問題について一部の中国メディアは「中国の金融システムに影響を与えることはない」などと報じていますが、中国外務省の汪文斌報道官は23日の記者会見で「関連動向に注目している」とした上で、次のように表明しました。

中国外務省 汪文斌 報道官
「我々はアメリカ側に責任あるマクロ経済政策を取るよう促し、市場予測を安定させ急進的な政策調整により国外に深刻な影響をもたらなさないよう促す」

さらに、汪報道官は「アメリカ側は透明性をもって危険性がどれくらいあるのかなど国際社会に説明すべき」と主張しました。