東洋大学の卒業式が23日、日本武道館で行われ、競泳の今井月(22・法学部4年)が出席した。「4年間辛いことの方が多かったが、最後の年に自己ベストを更新できたことが一番の思い出」と大学生活を振り返った。
椿の花があしらわれた白の着物と黒の袴で晴れの日を迎えた今井。コーディネートのポイントは差し色に入れたゴールド。「優勝を意識して金を入れました」と笑顔をみせた。さらに、自身の名前でもある"月"の模様を入れたこだわりのネイルも披露した。
式典では、日本選手権200m平泳ぎ優勝などの功績が讃えられ、2022年度学長賞の表彰を受けた今井。大学4年間を表すひとことは「成長」と答えた。大学入学後、記録が伸び悩んだ時期もあったが、4年時の日本学生選手権(インカレ)では平泳ぎ2冠を達成。「4年間辛いことの方が多かったが、最後の年に自己ベストを更新できたことが一番の思い出」と振り返った。さらに、ここまで育ててくれた両親への思いを聞かれると、「大学を決めるときも父と意見が食い違うこともあった。いいところばかりでは無かったが、最後にこうやって東洋大を選んで良かったと思えているのでそれを伝えたい。」と感謝の気持ちを口にした。
4月からは、社会人として新たな一歩を踏み出す今井。「この4年間色々あったが、自分の中では乗り越えられたと思う。これからまた色々な困難なこともあると思うが、いい社会人のスタートを切りたい。」とコメント。4月4日に開幕する競泳日本選手権(世界選手権・アジア大会代表選考会)は平泳ぎ3種目にエントリー。6年ぶりの日本代表入りを狙う。「社会人として出る試合。責任をもって、結果で答えなきゃいけないと自分にプレッシャーをかけている。自分を裏切らないように頑張りたい。」と意気込んだ。














