22日に卒業式が行われた福島県田村市船引地域の4つの小学校は、児童数の減少を受けて、今年の春で長い歴史に幕を下ろします。

このうち、明治6年創立の瀬川小学校では、閉校式が行われました。

瀬川小学校卒業生・志田龍星くん「いよいよ瀬川小学校とお別れです。ありがとう、そしてさようなら」

田村市の山あいにある瀬川小学校。全校児童25人の小さな学校が、今年、明治から続いた150年の歴史に幕を下ろします。

今年の卒業生は6人。6年間で大きく成長した児童ひとりひとりに卒業証書が手渡されました。

在校生「瀬川小学校は閉校となってしまいます。でも、私たちも新しい場所でみなさんから受け継いだバトンをつなぎ、新しい美山小学校を作っていきます」

卒業生「自信と、瀬川の子どもとしての誇りを持って1人1人明日へ力強く旅立ちます」

このあと、閉校式も行われ、校旗が田村市に返還されました。

瀬川小学校卒業生・志田龍星くん「150年の歴史に幕を下ろしてしまうのは少し寂しいけど、廃校になったもの(校舎)はうまく活用してくれればいいと思います」

校舎に今後児童たちが通うことはありませんが、慣れ親しんだ校舎は「地域の宝」です。午後からは、保護者たちが集まって25日に校舎で開催されるイベントの準備が行われました。地域が笑顔になる施設として校舎を再利用することを考えようという明るく前向きな「閉校イベント」です。

卒業生の保護者・志田竜彦さん「みんなが集まって楽しんで笑顔が生まれるイベントにしたいと思っています」

明治から令和まで、5つの時代を歩んできた瀬川小学校は、緑小学校と共に美山小学校に統合され、児童たちは4月から、新しい生活をスタートさせます。