沖縄県のアメリカ軍北部訓練場のヘリパッド建設工事に、愛知県警が機動隊を派遣した手続きに違法性を認めたおととし10月の名古屋高裁判決が確定しました。最高裁がきのう付けで、愛知県の上告を退ける決定をしました。

この裁判は、沖縄県のアメリカ軍北部訓練場のヘリパッド建設工事で、愛知県警が警備のために機動隊を派遣したのは違法だとして愛知県の住民が県を相手取って訴えたものです。

一審は住民側敗訴でしたが、二審の名古屋高裁で一部訴えが認められ、県が不服として上告していましたが、最高裁はきのう付けで上告を退ける決定をしました。

愛知県警本部長が公安委員会の意思決定に基づかずに専決処分で派遣を決めたことを違法として、県警本部長に110万円を賠償請求させるよう愛知県に命じたおととし10月の二審の名古屋高裁判決が確定しました。

沖縄県東村の高江周辺の工事をめぐっては抗議活動を受け、警備強化のため各地の警察から機動隊が派遣されていました。

これに対し、それぞれの住民が違法性を訴えて提訴し、住民敗訴の判決が続きましたが、愛知県警の手続きは二審で違法性が認められました。