原発事故をめぐり避難した住民などが、国と東京電力に損害賠償を求めている4つの集団訴訟で、東京電力は、上告や控訴をしないことを決めました。
東京電力は22日、福島県いわき市、南相馬市の小高区と鹿島区、そして、岡山県で行われている4つの集団訴訟について、上告や控訴をしないことを明らかにしました。
東京電力は、「国の賠償基準となる中間指針が去年12月に見直されたことや、被害者への支払いを早期に進めることなどを総合的に勘案した」としています。
いずれの集団訴訟も国の責任は認めず、東京電力に賠償を命じる判決が言い渡されていました。
また、東京電力は去年11月、仙台高裁がおよそ2億7900万円の賠償を命じた南相馬市原町区の集団訴訟についても上告を取り下げています。














