大谷選手とトラウト選手との対決…まるで「ハリウッド映画」

Q)大谷選手が登場した時はどんな様子でしたでしょうか?
「大谷選手は一メジャーリーガーを超えて大スターだと肌で感じました。大谷翔平という名前がアナウンスされた時はアメリカのファンたちもなぜか拍手であたたかく迎えるんですね、日本のファンのように、他の選手では起きないんですね。拍手をしたり甲高い声で迎え入れる空気があって、この人はアメリカで色々な枠を超えて大スター、この人だけがローンデポ・パークの中を一つにできる選手だというのを感じました。最後の最後、大谷選手が出てくるとなった時は日本人ファンももちろんですが、アメリカ人側もここで大谷かという空気が漂っていました」

Q)大谷選手とチームが同じマイク・トラウト選手が打席に立った時はどんな様子でしたか?
「これはハリウッド映画かと、何だこの展開はと。大谷選手とトラウト選手がそれぞれの国旗を持って出てくる特別な演出がありました。目がウルウルしているファンもいるし、あのシーンを見た時に背筋をぞくぞくするような感覚を味わったんですね。大谷さんとトラウトさん、ハリウッド映画みたいだといいたくなる気持ちがわかりますよね」

Q)最後は空振り三振でしたけど、スタジアムはアメリカのファンにとっては衝撃的な結末という感じだったのでしょうか?
「メキシコ戦の時はメキシコファンたちは最初はがっかりしていましたけど、その後歌って踊ってグッドゲーム、明日頑張れよという空気でした。しかし今日に関してはアメリカ人はもうがっくり、心が折れた。直前までのUSAコールが一瞬にして消えました。私にずっとゲームとかハイタッチをしてくるアメリカ人は1人もいなかったんですが、スタジアムから出てくるまでに相当時間がかかるんですね。その時間の中でみんな心を落ち着けていたのではないでしょうか。スタジアムを完全に出る頃には、日本人ファンとアメリカ人ファンが泣きながらハグしたりハイタッチしたり、日本よくやったよというシーンがいくつもあって、アメリカ人のファンたちもぐっとこらえて、でも素晴らしかったよね、WBCとその思いをみんなで分かち合っているそんな様子でした」