JTA・トランスオーシャン航空の機内誌Coralway(コーラルウェイ)。1985年に創刊されて以来、沖縄県内の食や文化、地域など地元情報を中心に扱い、県内外から人気を集めています。ローカルならでは記事に加え、美しい写真が特徴の機内誌。担当しているカメラマン「タルケンおじぃ」こと、垂見憲吾さんを取材しました。
垂見健吾さん。自らを「南方写真師」とよび、50年前から沖縄を撮り続けているカメラマンです。「撮影するなら離島に行こう!」という垂見さんに連れられて、先月、渡嘉敷島へ行ってきました。
高速フェリーに乗り、40分ほどで渡嘉敷島に到着。「ぶらりカメラ旅」のスタートです!

垂見さん「渡嘉敷島!帰ってきたよ!いい天気~」
撮影スケジュールは垂見さん任せ。人口およそ700人の渡嘉敷島には、今もなお、懐かしい沖縄の景色が残っていました。カメラ片手に、気になる物は何でも撮影する垂見さん。渡嘉敷島の見た物すべてを撮影します。
撮影が進むうちに、垂見さんの目に留まったのは、取材に同行していた與那嶺キャスター。
垂見「君も撮ろう!あ、イケメンだね~」
啓「すごい!こんな機会なかなかない。垂見さんに撮ってもらってる!」
垂見「海辺のポートレイト、いい男!」

初対面の人を撮影する時は「まず、仲良くなる」のが垂見流。
垂見さん「はじめまして、どうも!何年生まれ?」
地元の男性「昭和21年です」
垂見さん「やっちーさい(先輩ですか)。すみません。俺23年生まれだから」
地元の男性「2才違じゃ一緒ぐらいじゃん」
垂見さん「いえいえ2才は大きいね!写真とろうかね~」
地元の男性「一枚だけなら」
垂見さん「いいね!もう一枚撮ろう」
1948年に長野県で生まれた垂水さん。文芸春秋写真部を経て、フリーランスに転身。数々の著名人に重宝され沖縄の人と海、そして沖縄文化の豊かさを知り、50年間撮影し続けてきました。
来月、垂見さんの50年間の集大成といえる写真集を出版します。その写真集の編集を担当するのが、川口美保(かわぐち みほ)さん。垂水さんとは30年来の友人です。

Q垂見さんってどんなカメラマン?
川口さん「アホなふりしている感じが良いなと思ってる。ギャップっていうか、ちゃんと写真見たらみんなわかると思うんですけど、本当にちゃんと向き合って撮ってるし、写真家としてのやってきたことの歩みは本当すばらしいので、それを感じさせない気楽さがあるのが、なんか面白いです」
垂見さんの島の友人にお願いして、急遽無人島で撮影することに…。
垂見さん「無人島、上陸!たまんねぇっす。1カット1カットがたまんねぇっす。ありがと~沖縄~」

Q:垂見さんにとって写真ってどういうものなんですか?
垂見さん「すごく楽しいオモチャだし、仕事道具でもあるし、自分の中では記憶装置でもあるし、記録装置でもある。無くてはならない目の一部ですね」