“春の嵐”に“春一番”… 春の天気で注意すべきコトとは?
春に注意したい天気のあれこれについてもご紹介します。ひとつは、春の嵐。メイストームとも呼ばれる現象です。季節の移り変わる時期は低気圧が発達しやすく、暴風や大荒れの天気になることがあるのです。時には台風並みの暴風を伴うため、要注意な現象です。台風の場合は中心付近で風が強まることが多いですが、春の嵐の場合は広い範囲で風が強まるというのも特徴です。なお、風は風速10メートル以上15メートル未満で“風に向かって歩きにくくなる”とか“傘がさせない”くらいになります。天気予報を見る際に参考になさってください。
また、春の嵐がやってくるともうひとつ注意したいのが気温差です。低気圧は空気をかき混ぜながら通過していきます。近づく際には南風が吹いて春の空気が流れ込みます。この南風が、春一番です。春一番が吹くと暖かくなるイメージですよね。南風なので一時的にはその通り、暖かくなるのですが、低気圧が過ぎ去ると次は冬型の気圧配置となるため北風が強まり真冬の寒さに逆戻りとなることが多々あります。風も伴って、体感での気温変化は季節3か月分ということも。着る洋服にも注意が必要なのが、春の嵐です。
そしてもうひとつ春に注意したいこと。それは花粉や黄砂、砂ぼこりといった嫌われ者たちです。春霞、というと少し風流に聞こえますが、ぼんやりと見える遠くの空には花粉や黄砂など、いわゆる塵も含まれている可能性があります。暖かくなり上昇気流が起こるから、畑がみどりに覆われる前で且つ霜柱がなくなり地面が乾燥するから、、など理由は色々とありますが、春は砂が強い風によって激しく吹きあげられることがあります。聞いただけでもひえ~、ですね。春は低気圧や高気圧が度々通過するため大陸から黄砂も飛来する季節です。春は空気中の汚れにも注意が必要なのです。
“気象予報士が提案する”春に備えたスタイリングとは…?
さあ、ここで春の天気に備えた、今回提案したいスタイルはこちらです。暴風が気になる春の嵐の日は、Y2Kの流れを汲んだぴったりぴったりしたトップス。風の影響を受けづらくなり、歩きやすいと思います。そして空気中の塵が気になる日はカーゴパンツ。もともと作業用のパンツですし、汚れを気にすることはありません。白いカーゴパンツでも汚れはさっとふけるでしょう。ポケットがいっぱいついているタイプもあるので、対策グッズやティッシュを入れておくと便利です。それにポケットに荷物を全部入れてしまえばバッグいらずなので、鼻をかむ時も楽ですね。
最後に気温差が大きい日。この日は敢えて見せるインナーを仕込みましょう。もともと見せるインナーは電車など公共の場ではちょっと恥ずかしいものなので、羽織り物が必須になるスタイルです。どうせ羽織るなら気温差の大きい日に着て、屋内でだけ脱ぐようにすればいいと思うのです。どうでしょう?


















