「とりにくい」との声が聞こえる男性の育休。その取得率を2年間で6%から93%に急増させた企業があります。どんな秘策なのかを取材しました。
育休支援の制度拡充も…「人手不足で取れない」

30代の親(子ども1歳)
「日本は男の人が働いて女の人は家庭を守ってみたいな昔の風習が根強いじゃないですか」

20代の親(子ども1歳)
「最初の方は、やっぱり夜泣きがひどい時期とかは、(夫に育休を)取って欲しかったなって」
日本では、2021年度、男性の育休取得率は14%程度。
“育児は妻に任せっきり”、そんな世の中の風潮が変わるのでしょうか?
17日、政府は男性の子育てを促すため、生後8週間までに男性が使える「産後パパ育休」制度について、給付率を引き上げる方針を示しました。
育休を取らなかった男性たちに話を聞くと…お金だけが理由ではないようです。

30代の親(子ども1歳)
「制度として、男性が(育休を)取れるというのは整っていなかったので」

20代の親(子ども9か月 )
「復帰した後に、休暇前の仕事に戻れるのかっていうような心配はありますね」

30代の親( 子ども1歳)
「仕事場が人手不足なので、なんとか休みを多くするのでそのまま働いてくれないかという感じで取れなかった」
職場復帰への不安や人手不足など理由はさまざまでした。
一方、わずか2年で男性の育休取得率を大幅に伸ばした企業があります。ティッシュやトイレットペーパーでおなじみの「大王製紙」です。