2022年8月の大雨から運休が続くJR津軽線の三厩・蟹田駅間。最低でも6億円かかるとされる復旧工事は、まだ始まっていません。

鉄道は存続か、廃止か。地域の大きな懸案事項となるなか、津軽線の現状と沿線住民の思いを取材しました。

鉄道は存続か、廃止か。いま、地域の大きな懸案事項となっているのがJR津軽線、外ヶ浜町の三厩駅から蟹田駅までの28.8キロです。
この区間は、2022年8月の大雨で13か所が被災。復旧工事はまだ始まっていませんが、費用は最低でも6億円、期間は少なくとも4か月かかると見込まれています。

これを受けて、JR東日本は沿線住民に対して鉄道以外の選択肢も含めた地域交通のあり方を協議したいと伝えました。

※2月12日 JR東日本執行役員 久保公人 盛岡支社長「被災の前からご利用状況は大変厳しい状況になっていて、今後、鉄道で復旧するにしても、しないにしても、前提を置かずに今別町・外ヶ浜町の皆様と持続可能な交通体系を作っていきたい」

住民は現在の交通体系をどう捉えているのか。いま、通学・通院などの需要が大きい朝晩の時間帯は、津軽線の代行バスが走っています。2023年1月末まで平日の利用者は平均で70人から80人、被災前のサンプル調査の91人から減っていました。