長野市の山あいにある信更(しんこう)中学校で最後の卒業生6人が巣立ち、74年の歴史に幕を降ろしました。


今年度での閉校が決まっている長野市南西部の信更中学校。


最後の卒業生は、男子4人と、女子2人のあわせて6人です。


保護者や地域の関係者に見守られながら、少し緊張した面持ちで1人ずつ小尾昭人(おび・あきひと)校長から卒業証書を受け取りました。


信更中学校が設立されたのは、戦後まもない1949年。
第1次ベビーブームの影響で、昭和30年代には500人近い生徒が通っていました。

しかしその後は生徒数が減少。

卒業する6人がまだ1年生だった2年前の3学期に、閉校が決まりました。


【生徒代表 畠山瑛太(はたけやま・えいた)君】「閉校になってしまうことは悲しいですが、私たちはここで学んだことを忘れずに高校でも頑張っていきたいです。ありがとうございました」

6人は最後に合唱を披露し、思い出の詰まった学び舎に別れを告げました。


(卒業生)「3年間通わせてくれてありがとうございましたという気持ち」
「寂しいというのはありますけど、いつまでも忘れたくないなと思っています」
「地域の方とも距離が近かったのでいろんな面で助けていただきました。閉校になっちゃうのは寂しいですけど、たくさんの人に愛された学校なのでこれからも皆さんの心に残っていくかなと思います」

74年間、地域とともに歩んだ信更中学校。
最後の卒業生6人が新たな一歩を踏み出します。