去年6月、石川・珠洲市で発生した震度6弱の地震から今月19日で9か月が経とうとしています。珪藻土を使った特産の七輪などを焼く窯が崩壊した丸和工業では、ようやく新しい窯での製造が始まり、復興への一歩を踏み出しました。
今月9日、珠洲市正院町にある丸和工業では、再建した窯に商品を並べる窯入れ作業が行われていました。天然の珪藻土からつくる「切り出し七輪」や「火種コンロ」など、およそ150個の商品一つ一つに復興への思いを込め、窯の中に並べるのは社長の玉置仁一さん。
去年6月、珠洲市を襲った震度6弱の地震により、七輪などを製造する焼き窯が全壊しました。
丸和工業・玉置仁一社長
「本当にどうなるかなって。会社存続できるか心配だったけど、運よくあちらの方に古い窯があったので、それで助かりましたね」
玉置さんは本社の工場から3キロほど離れた先代の古い窯を使い七輪づくりを続ける一方、インターネットを通じ広く資金を募るクラウドファンディングを活用し、新しい窯の再建を目指してきました。その間、大勢の人から受け取った応援のメッセージが何よりもの励みになったといいます。
丸和工業・玉置仁一社長
「ありましたね。珪藻土っていま業者が少ないんで、是非続けて欲しいというコメントをみて、その気持ちを受け止めて頑張っていきたいと思った」
玉置さんをはじめとする丸和工業のスタッフ全員の特産品を守る気持ちと、支えてくれた人たちへの感謝の思いを込め、新しい窯に火が灯されます。
丸和工業・玉置仁一社長
「これは地震の復興の狼煙をあげたという意味で大変嬉しく思っています。みなさんのおかげでこの窯が出来たんで、これを大事にしてこれからも地震に負けないように製品を入れて焼いていきたい」
そしてきょう、新しい窯で焼き上がった最初の商品が取り出されました。
「心配していたが無事いい感じに焼けてます。これでほっとしました。みなさんの温かい支援でこの窯ができたので、この窯でどんどん生産して皆さんに恩返しをしたい」
新しい窯でキレイに焼きあがった七輪やコンロたち。地震の発生からおよそ9か月、少しずつですが着実に、被害を乗り越える動きが力強さを増しています。
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