災害時に設けられる避難所の食事環境を改善しようと交流会が開かれました。


長野市で行われた交流会は県が企画したもので、市町村の災害担当者やボランティアの関係者などおよそ60人が参加しました。

(担当者)「避難所の食事が冷たく味気なかったり、栄養が偏った現状があることから食欲不振などに陥ってしまう」

2019年の台風19号災害など、長期に渡ることがある避難所での生活。


こうした際に提供される一般的な弁当は、栄養が偏りがちで、高齢者が体調を崩すといった問題が起きているといいます。


県では避難所のTKB(ティーケービー)=トイレ、キッチン、ベッドの環境改善に向けたプロジェクトを進めていて、きょうは主にキッチン=食事についての取り組みを共有。

お昼の時間には、避難所で温かい食事を提供する方法として期待されるキッチンカーで豚汁がふるまわれました。


(災害について学ぶ学生)「私が台風19号の災害に実際に遭っていて、おにぎりや菓子パンが中心だったのでお味噌汁の炊き出しは心の支えになっていた」

(県危機管理防災課 血脇秀明課長)「避難所の生活で体をこわして亡くなることが多かったので、なるべく早く普段と同じ食事ができるようにしたいと考えています」