ことし2月にワインを仕込んだ「沖縄県産リュウキュウガネブ管理普及協会」は15日に試飲会を実施。ここでは新物のワインと1年海底熟成させたワイン、そして2年海底熟成させた3種類のワインを比較しました。

色味から味わいまで、異なる仕上がりとなったワイン。年数が経つにつれて、より味がまろやかになりバランスが取れていることが確認され、商品としての希少価値や今後の可能性について多くの声があがりました。

参加した人「新物はイキイキした果実味が楽しめる感じ、2年熟成させたものははある程度カドが取れて奥行きが出てきた。沖縄の葡萄がこれほど味わいの変化が持たされることは魅力」
参加した人「もっと濃くて渋いかと思ったが酸味があって、逆に飲みやすいのでは、すっきりしているのでもう少し葡萄の糖度が上がったら凝縮した味わいになるのでは」

沖縄の地域資源としての『リュウキュウガネブ』の活用。和田専務はワイン造りを通して沖縄の地域振興や雇用創出に寄与することを目指したいと話します。

和田専務理事「少しずつブドウの生産も安定してきて、ワインの熟成も進み商品価値が高まる期待がある。今後は更にブドウを生産しないと安定供給ができないので、行政の協力も仰ぎながら、沖縄の誇るワインをつくり、広げられたらと思う」

沖縄の自然と、自然を守りたい職人たちの思いで作り上げる、オンリーワンの沖縄産ワイン『Raisins de soleil (太陽の葡萄)』。これからの広がりに期待が集まります。

【リュウキュウガネブ】
「沖縄県産リュウキュウガネブ管理普及協会」によると、奄美以南の琉球列島の固有種の野生ブドウで、海岸付近などに自生するだけに強い紫外線や高温多湿の気候にも強いということです。
写真からも分かるように小粒ですが、酸味とともに糖度も16度以上と高く、ポリフェノール、アントシアニンも豊富ということです。