ポカポカ陽気となった15日の愛媛県内、松山と宇和島では毎日、サクラの観測が行われていますが、果たして開花は宣言されたのでしょうか。

午後2時、宇和島市の丸山公園に気象台OBの観測員が訪れ、ソメイヨシノの木を観測しました。

(観測員・五十嵐廉さん)
「今、5輪以上(あった)」
「宇和島市として無事開花したということです」

花が5輪以上咲いているのを確認。連絡を受けた市の職員が現場に駆け付け、サクラの開花が宣言されました。

(地元の住民)
「やっぱりうれしいですよ」
「心もウキウキしてくるしサクラはいいですよね」

宇和島市では、気象庁の測候所が無人化された2006年以降、毎年、気象台のOBが標本木を観測し、独自の開花宣言を行っています。今年は今月3日から観測を始めていて、去年より2日、平年より4日早い開花となりました。

(観測員・五十嵐廉さん)
「ここ5~6年は冬場が比較的気温が高いんですよねサクラも寒さに震えずに暖かく冬を越したのだろうと思いますので今年も少し早咲きに近い状態で咲いてくれた」

標本木は一週間ほどで満開となる見通しだということです。

(山内可菜子アナウンサー)
「さぁ松山のサクラの開花も待ち遠しいところですが、こちらの標本木、ご覧くださいピンクに膨らんだ蕾があります。一体、いつ咲くのでしょうか?」

松山の開花の基準となる道後公園の標本木。気象台は今月11日から観測を始めていて、15日も職員がつぼみの様子を確かめていました。

(松山地方気象台・亀山俊二調査官)
「順調に進んでいるかとは思いますが、まだ一輪もといったところもう少しかかりそうですね」

15日の松山の最高気温は19.4℃。暖かな日差しのもと、開花の便りを待ちわびる人の姿も見られました。

(訪れた人)
「どんどんつぼみが膨らんでいく様子を見ていて早く咲かないかなと見てたりしますね」「去年も屋台とか出て賑わっていたので楽しみ」
「咲きそうなサクラ見て春がやってきたんだなと思ったら、ちょっと嬉しくなりました」Q15日のつぼみどう?
「がんばれって感じ! めちゃくちゃ応援してます」

民間の気象会社ウェザーマップは、松山のソメイヨシノの開花について平年より6日早い今月18日を見込んでいて、27日に満開を迎えると予想しています。