「30年前甲子園出場 街から人が消えた!」
30年前の街の様子:「出場が決定しました。氷見高校野球部バンザイ!万歳!ばんざい!」

30年前、氷見高校が甲子園へ初出場を決めた、あのとき集まった寄付金の一部を使って整備された室内練習場。OBや市民の「もう一度甲子園へ」との願いが詰まっています。
この冬も積雪でグラウンドが使えない日々が続く中、21世紀枠で選出されることを信じて、甲子園で1勝するために徹底的に振り込みを行い打撃力を強化。エース青野投手も例年より早いペースで冬場から投げ込みを行い甲子園に向けて仕上げてきました。

氷見高キャプテン大澤祥吾選手:「いまは素直にうれしい気持ちがこみ上げています。甲子園球場やテレビで見てくださる方々に17人全員でつくりあげていきたいと思います」

県勢初の21世紀枠で30年ぶりに春のセンバツ出場を決めた氷見。この活躍を特別な思いで見守る人たちがいました。
氷見高野球部OB丸山孝史さん:「これだけはずっと飾ってる」

氷見高野球部OB田中秀幸さん:「マルはキャプテンの左側で自分は右側」

30年前、甲子園のグラウンドにたったセカンド丸山孝史さんとショートの田中秀幸さんです。

丸山さん:「試合の時は何が何だか分からんかったからあっという間に。そんな感じやったね」
田中さん:「何かいつも俺ら(セカンドとショートで)声を掛け合って話し合ってたけど声通じんだよね」
丸山さん:「届かん、ブラスバンドと応援で」

当時、氷見の街から人が消えたといわれるほどアルプススタンドを埋め尽くした大応援団。初戦は、滋賀の八幡商業と対戦。

氷見は、初回に塁に出た田中さんがタイムリーで生還するなど2点を先制します。しかし、甲子園の雰囲気にのまれその後、守備の乱れから逆転を許し6対3で敗れました。甲子園に出場した2人のOB。後輩たちの活躍を願ってエールを送ります。
田中さん:「野球部が盛り上がれば氷見も盛り上がるということですのでぜひ活躍してもらって仮に結果がどうであれ一生懸命やっているところを見せれればいいと思います」

丸山さん:「校歌を聞きたいですね。本当に甲子園を楽しむというような感じで普段どおりのプレーをしてほしいと。絶対プレッシャーとか雰囲気があるんですけど本当に地に足をつけて自分なりのプレーを楽しめばそれが勝利につながっていくと思います」
