2023年の春闘、トヨタ自動車は過去20年で最も高い水準で、満額回答で妥結しました。
(トヨタ自動車 佐藤恒治・次期社長)
「一番、大事にしないといけないところは、人への投資を総合的に考えて取り組んでいくこと。施策を具体化していくためのスタートの日である」

きょう(15日)午前、トヨタ自動車は組合側の要求に対して満額回答で妥結したと発表しました。満額回答は3年連続となります。

トヨタ労組は正社員の賃金について引き上げ額は最大で月額9370円を要求し、過去20年で最も高い水準だということです。ボーナスについては6.7か月分を要求していました。

また、トヨタ自動車グループでつくる全トヨタ労連は、15日の会見で「例年にない高い水準で、賃上げのうねりが起き始めている」と話しました。

グループ内の製造部門の組合で賃金の引き上げ平均要求額は去年の2倍以上。非正規労働者の最低賃金の引き上げ要求金額は例年の2倍以上の水準となっているということです。