去年から取り組みが始まっている富山県立大学。

「中古品」は恥ずかしいという認識が強かった学生服ですが近年は一式をそろえると、10万円を超える場合も。経済的負担がかかることから制服リユースへの関心が一気に高まっています。

取り組みは氷見市でも始まっています。

氷見市社会福祉協議会:
「これは市内の中学校や高校の制服が集まっていて、夏服、冬服、まちまちなんですけど市民の皆さまからいただいたものをここに保管されています」

氷見市社会福祉協議会でも経済的な事情から中学校や高校の制服を準備することが難しい世帯に無償で提供するため、制服リユースに取り組んできました。課題は、サイズです。

氷見市社会福祉協議会 開上滉己さん:
「譲渡はこれまで年間で2、3件といったところで、というのも必要だといわれてもその人にあったサイズのものが無いというのが大きな原因で」

そこで。ある人たちとタッグを組みました。訪れたのは氷見高校。

氷見市社会福祉協議会 開上滉己さん:
「すごいきれいだね。ちょっとこれ小さめなんですよサイズが。女子のM」

氷見高校1年、生活福祉科の生徒たちです。彼女たちも、支援を必要としている人に制服を届けたいと思い、在校生に使わなくった制服の回収を呼びかけていました。

寄せられたのは、52点。

社会福祉協議会のものとあわせておよそ100点、集めることができました。

氷見高校生活福祉科1年 初野こころさん:
「困っている人に届けばいいなと思います」

氷見高校生活福祉科1年 不破愛咲さん:
「思ったよりも呼びかけたおかげで集まって、氷見の力になれたんじゃないかなと思います」

氷見高校の生徒たちは、今回、授業の一環で、制服回収の取り組みに協力しましたが、今後も継続していきたいとしています。

氷見市社会福祉協議会 開上滉己さん:
「氷見市社会福祉協議会の課題としては、そういう仕組みを定着させていくことが大事なのかなと思っています」

総務省の調査をもとに作ったグラフ。学生服のこの10年の価格の推移について、総務省の調査をもとにまとめました。

全国の平均価格は、2013年に男子が3万円、女子が2万9000円でしたが価格の上昇が続き、ことし1月時点では、男子が約3万7000円女子が約3万5800円で10年前と比べて2割以上、上がっているんです。

新品を買ってあげたい親心はわかりますが、まだ着られるものを有効に使うという一面も大きいですね。制服はじめ学用品に関する考え方は大きく変わってきているといえそうです。