畑の土などが強風で舞い上がる砂嵐=風食(ふうしょく)を防ごうと、畑に植物を育てて、土の飛散を抑える取り組みが始まっています。


長野県松本地域の南西部で、春に発生する砂嵐。

風食と呼ばれ、畑などの土が強風で巻き上げられて車の運転がしづらくなったり、洗濯物が気になったりと悩ましい春の風物詩です。

この砂嵐を防ごうと、2022年10月に試験的に畑にまかれたのが、草のように見える植物。


土壌を覆って、土が舞い上がるのを防ぐ狙いで、県の担当者が、村やJAの担当者に状況を説明しました。

(県松本農業農村支援センター・三田毅 所長)「土が覆われている状態が多くなればそれだけ土が飛ばなくなることは分かっているので、被覆できれば土壌の飛散防止は期待できる」


これまで対策としてまいてきたのは主に麦。
しかし、丈が伸びすぎ、レタス農家などにとって畑を耕す際の手間となっていました。


今回まいた品種は丈も短く、農作物の肥料になるものもあるということで、県などではさらに効果を調査していく方針です。