福島県田村市にある自動車部品工場デンソー福島で水素の製造が始まり、14日、県や報道陣に製造装置が披露されました。

田村市にあるデンソー福島の工場で、内堀知事などに披露されたのが、水素をつくる水電解装置です。

この水電解装置はトヨタの燃料電池車「MIRAI」などに搭載している燃料電池スタックといわれる発電機が用いられて、トヨタ自動車が開発しました。

水に電圧をかけて水素と酸素を発生させる仕組みで、製造の過程でも二酸化炭素は排出しないということです。

高橋広季アナウンサー「この水電解装置を稼動させる大きな意義となっている一つが水素の地産地消です」

水電解装置で作られた水素は、工場内にあるガス炉で利用されます。

デンソー福島 川島俊哉社長「水電解装置を使ったカーボンニュートラル工場を、このデンソー福島を使って実現ができる、それが世界に広がっていく、福島に元気を与えられる、そんなサイクルをデンソー福島を起点に起こしていけたらいいなと思っております」

つくられた水素は、早ければ今年の10月から活用したいとしています。