3月10日に任期途中で亡くなった石川県白山市の山田憲昭市長の通夜と告別式が営まれました。政治的な手腕だけでなく、その誠実な人柄を惜しむ声が多く聞かれました。
白山市の山田市長は胆管炎のため入退院を繰り返しながら公務を続けていましたが、3月6日に市役所内で転倒し脳挫傷と診断され、10日の朝、入院先の病院で71歳の生涯を閉じました。
12日夜、白山市井口町で営まれた通夜では。
宮本周司 参議院議員
「飲むときは飲む、仕事やるときはやる。本当に優しくてメリハリのある温かい人だった」
岡田直樹 参議院議員
「のりちゃん、もういっぺん酒飲みたかったねと、本当に長い間ありがとうございましたと…すみません。長く話すと胸が詰まって。」
一夜明けた13日の告別式にも、長年ともに政治家として歩んできた議員や市、町のトップらが参列しました。通夜と告別式あわせて3000人以上が訪れ、突然の山田市長との別れを惜しみました。
谷本正憲 前知事
「(1カ月ほど前に)“これから白山市の発展に向けて頑張る”という豊富を2時間半聞かされた。大変残念、白山市にとっても大きな損失だ」
矢田富郎 津幡町長
「とにかくいい男、愛すべき男。せめてあと10年や15年生きてほしかった」
出棺後、ひつぎを乗せた車は白山市役所に立ち寄り、職員らに見送られながら斎場へと向かいました。
愛すべき男。
そう形容された山田市長の人柄が窺い知れる別れの日となりました。