去年7月に愛媛県教育委員会が示した再編案をまとめました。

その時の計画では、松山南高校砥部分校を伊予高校へ統合することや、小松・東予・丹原の3つの学校を2つに統合すること、そして大洲農業を大洲に、津島分校を宇和島東に統合することなどが示されていました。

そして13日、県教委は、砥部分校の伊予高校への統合を2027年まで猶予することなどの最終決定を発表しました。
このほか、小松・東予・丹原の3校が2校に統合される計画については、統合した後の1校に商業科が設置される予定だったのを、進学型の総合学科に変更するなど、地域の意見や要望を踏まえて、原案からは4点が変更となっています。

一方、定時制と通信制の仮称・愛媛風早高校に移行する案が示されていた北条高校についてです。要望として全日制も設置して全日制でリタイヤした生徒が定時制に移って学べるようにすることが挙がっていましたが、県教委は、他の県の聞き取りなどを踏まえ、別々に設置することが教育効果の面で優位性が認められるとして原案通りの計画で進めることを決めました。
このほか、原案通りの統合となったのは以下の学校です。
今治西伯方分校と今治北大三島分校は統合され「しまなみ海洋高校」になります。八幡浜工業と川之石は八幡浜高校に統合されます。宇和島南中等教育学校は前期課程の募集を'24年に停止し宇和島南高校へ、そして宇和島水産が宇和島南に統合されます。宇和島東津島分校は宇和島東に統合されます。北宇和三間分校は北宇和高校に統合されます。
県教委から再編計画案が示されてからおよそ8か月、様々な地域で地元への説明会などが開かれてきましたが、これで一旦、結論が出ました。ただ、少子化が進む中、教育の機会をどのように確保していくのか今後も議論が注目されます。














