南信州に春の訪れを告げる飯田市の「はだか祭り」が、コロナ禍を経て4年ぶりに行われました。
クライマックスではまだ冷たい天竜川の水に入るその勇壮な姿に、見る人たちも元気をもらったようです。
飯田市の長石寺(ちょうせきじ)に集まったさらし姿の人たち。
毎年、この時期に行われる「時又初午(ときまたはつうま)はだか祭り」です。

(信州飯田時又初午はだか祭り保存会安東雅行(あんどうまさゆき)会長)
「この祭りの一番の見どころは、最後に川に入って清めるところですね」
新型コロナの影響で4年ぶりの開催となりましたが、担ぎ手は、ほぼ例年通りのおよそ80人。
馬や酒樽などさまざまな形をした神輿を担いで、天竜川まで街の中を練り歩きます。

鎌倉時代から続くという伝統のこの祭り。
飯田市の春の風物詩としても知られ、ひさびさの活気ある神輿行列を沿道では大勢の人たちが見守ります。

そして、神輿はついに天竜川の河原に到着。
祭りの一番の見どころを迎えます。
まずは、体を清めて・・・
水温がまだ5度から6度という冷たい川の中へ!
互いに声を掛け合いながら、商売繁盛や五穀豊穣などを願いました。

(見物客)
「迫力があって楽しかったしとてもカッコよくて、いい祭りだったと思いました」「素晴らしい元気のいいお祭りにめぐり合えてうれしい。4年ぶりだから余計に楽しい」
(参加者)
「最高でした!」「冷たかったけど最高!」
4年ぶりに復活した活気あふれる伝統行事。
保存会では祭りをますます発展させていきたいと意気込んでいます。