新型コロナ対策のルールの見直しを受け、マスクの着用がきょうから個人の判断に委ねられました。
長野県内でも変化はあったのでしょうか?
3月10日の金曜日。

閉庁後の松本市役所には、飛沫防止用のアクリル板を片づける職員の姿が。
新型コロナが流行し始めた3年前から窓口に設置していましたが、マスク着用の緩和にあわせて、13日から一部を除いて撤去することにしました。
(契約管財課酒井正行課長補佐)
「最初設置されたときは圧迫感とかあったんですけど、段々慣れてきて、もう3年たったんだなと感じます。(その他の)予防はしっかりとやっていければと思う」
市役所入り口の、案内受付でも。

来庁者と受付を隔てていたビニールカーテンが、取り外されました。
(受付係の女性)
「この1枚あることで、(声が)聞き取りにくいということはあったと思います。少しずつ日常に返っていくのかなと思って、ひとつのステップとしてはうれしいことではあるかなと」
松本市では、市民と接する際の職員のマスク着用は続ける方針ですが、それ以外の業務中は「個人の判断」としています。
(上原一将記者)
「きょうからマスクの着用が個人の判断になりました。通勤通学されている方マスクをつけている方が多いように見受けられます」

13日朝の長野駅前。マスクをつけずに歩く人の姿もみられますが…。
バスなど公共交通機関を利用する人の多くはマスクを着けて乗り込んでいました。
(通勤の人は)
「マスクの着用しなくても日常生活を送っていける場面が増えるのかなと期待している感じ」
「電車に乗るときには着用。(マスク)持っていて。外したり着けたり、場所によって」
「そういう方針が出たというのと、やっぱり外なので(マスクを)外して、ちょっと息苦しさから解放されようかなと思っている。人の顔がしっかり見れるというのはすごく良いなと思っている」
(上原記者)
「観光客も多く訪れる善光寺門前の土産物店でも、マスクの着用ルールの緩和に伴い動きがありました」
(八幡屋礒五郎 室賀栄助(むろが・えいすけ)社長)
「スタッフの方も個人の判断でマスクをしない場合もございますので、そういったことの再確認をしました」

名物の七味唐がらしを販売する八幡屋礒五郎の本店。
ルールの緩和を受け、従業員やスタッフについても個々の判断とし、きょうはマスクをしていないお客さんの姿も見られました。
(県内からの客)「貼り紙を見て思い出してもう着けなくていいんだと思って外しました。(スタッフに対しても)特に違和感はなかった」(埼玉県からの客)「マスクをしていないというのはわかりました/外せるところは外して顔を見てお話した方がいいかな」

(八幡屋礒五郎堀内美羅(ほりうち・みら)さん)
「私が入社したのもマスクしてからなので初めてで新鮮な感じだが、改めてお客様に笑顔とかいい接客ができるように気持ちを切り替えて頑張りたい。お客様の笑顔を見てこちらも元気づけられますし、お客様に笑顔を届けられるいい機会になったので良かったと思っている」
コロナ禍が始まってから丸3年。少しずつ、かつての日常が戻ってきています。