中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会がきょう閉幕しました。今年最大の課題は、ゼロコロナ政策で大きく落ち込んだ「経済の回復」。立て直しのカギの1つはインフルエンサーです。
中国南部・雲南省の観光地。川沿いで何をしているのかというと、少数民族の衣装をまとった若者たちが、写真撮影をしていました。
「(Q.なぜ仮装しているんですか)SNS映えするからです」
SNSを見てみると、写真や動画がずらり。これを見て現地を訪れる若者も多いといいます。北京市内のIT企業に務める李佳薈さんも、週末になるとSNS映えするスポットに出かけて写真を投稿するのが楽しみだといいます。
李佳薈さん
「いま53人が見てくれています。誰かがコメントをくれるとうれしいです」
それだけではありません。
李佳薈さん
「このカフェはお洒落ですね。ほらお洒落でしょ」
レストランから買い物まで、李さんのように若者の多くが、今やSNSを見て商品を選ぶ時代です。こうした中、その購買意欲を左右するのが、インフルエンサーの存在です。その宣伝効果は絶大で、販売する商品の市場規模は20兆円を超えるまでに急成長したとされ、「インフルエンサー経済」とまで呼ばれるようになりました。
李強首相
「5%前後の(GDP)成長目標を達成することは容易ではなく、より一層の努力が必要である」
ゼロコロナ政策で低迷した中国経済の立て直しのカギを握るのは、GDPの4割近くを占める個人消費の回復で、消費をけん引するインフルエンサーの存在に注目が集まっているのです。
ニーズの高まりからこんな場所も…
インフルエンサーの養成学校です。この日は、商品の実演販売の講習が行われていました。
生徒
「ハロー!ライブを見ている…皆さん。ハロー!ライブを見ている皆さん。こんにちは、今日、今日…」
指導するのは、1回の実演販売で2億円以上の売り上げを達成したこともあるというインフルエンサー。
インフルエンサー育成講師
「『いいねを押してくれたら特典商品がありますよ』 と言ってください。『最も』という言葉はNGです」
視聴数を増やすテクニック以外にも、過剰宣伝になりかねない言葉や目線といった細かい部分にまで指導が入ります。
生徒
「目標は(インフルエンサーとして)早くちゃんとした実演販売が出来るようになることです」
養成学校の校長は、「インフルエンサー経済」は今後ますます拡大するとみています。
インフルエンサー養成学校 劉学軍校長
「今後3年間でおよそ1000万人の人材が必要になるといわれています。必ず中国の内需拡大につながります」
「インフルエンサー経済」がどこまで盛り上がるのかが中国経済の復活を占うカギになりそうです。
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