新型コロナワクチン接種後の死亡について、厚生労働省の審議会が初めて、接種後に亡くなった女性について「接種と死亡の因果関係が否定できない」と評価したことが分かりました。
厚労省によりますと、因果関係が否定できないと判断されたのは、去年11月、4回目接種を行いその日に死亡した42歳の女性です。

女性は接種のおよそ5分後から体調が悪化し、およそ15分後に呼吸が停止。医師らがアドレナリン注射を行おうとしましたがうまくいかず、接種からおよそ1時間40分後に死亡が確認されました。


女性には糖尿病などの持病がありましたが、画像検査などでは死につながる具体的な異常が見つからず、審議会ではワクチン接種と死亡との直接的な因果関係は否定できないという結論に至りました。


これまで、国などに報告があがっている接種後の死亡例はおよそ2000件ですが、「因果関係が否定できない」という判断は初めてです。


死亡日時など細かい情報が全て合致していることから、この42歳の女性は、愛知県愛西市の飯岡綾乃さんと見られます。