国民一人ひとりの個人番号を記載したマイナンバーカード。国は、最大2万円分のポイントを進呈して特典を設けるなどして積極的な普及を進めています。「国民生活が便利になる」と言うことですが、仙台市では、「昭和」に定められたあるものが利便性を妨げていることがわかりました。

仙台市の区役所窓口に行ったところ・・・

浮き彫りになったきっかけは9日、仙台市に住む50代男性からtbcに寄せられた情報です。男性は、「印鑑登録証明書」を取得する必要があり、マイナンバーカードをもってコンビニに向かったと言いますが…。

仙台市に住む50代男性:
「不具合が起きていてコンビニでは取得できなかった。このため役所の窓口に行き申請しようしたところ職員からマイナンバーカードでは発行できないと言われた」

男性の話す「不具合」とは、システムメンテナンスに伴う一時的なサービス停止で現在は復旧しています。男性は、そもそもサービス停止自体が広く市民に知らされておらず不信感が募ったと言います。

さらに、職員から告げられた「窓口ではマイナンバーカードは使えない」という意外な事実。一体、なぜなのか?

土地の売買など重要な契約の際、実印であることを証明する「印鑑登録証明書」。コンビニエンスストアに置いてある「マルチコピー機」では、マイナンバーカードを使い簡単に発行できます。

ところが、仙台市の各区役所などで窓口申請する際は、マイナンバーカードは使えないのです。申請書と印鑑登録証という別のカードを提出しなければなりません。

なぜ、コンビニでは使えるのに区役所だと使えなくなるのか。