アメリカの情報機関は、中国が台湾統一に向けた圧力を強め、2027年までにアメリカの介入を抑止できる戦力の整備を目指していると指摘しました。

アメリカの国家情報長官室は8日、世界の脅威を分析した報告書を発表し、中国が台湾有事の際にアメリカの介入を抑止できる戦力を、2027年までに整備することを目標に掲げていると指摘しました。

アメリカ ヘインズ国家情報長官
「習近平氏の3期目の間に中国が台湾に統一をせまり、彼らが脅威と捉えるアメリカの影響力を弱めようとするでしょう」

また、同じ日、アメリカ議会で開かれた公聴会で、ヘインズ国家情報長官は習近平氏の共産党トップとしての3期目が終わるまでに、台湾統一に向けた圧力を強めるとの分析を明らかにしています。

さらにヘインズ長官は、習氏が今月6日、アメリカを名指しで批判したことについて、「これまで見た中で最も直接的な批判だ」と指摘。「米中関係について、中国政府の中で悲観的な見方が広がっていることを反映していると思われる」と話しました。