3月8日は「国際女性デー」です。
都道府県別のジェンダー・ギャップ=男女格差に関する調査の結果です。
政治、行政、教育、経済の4分野で男女平等度を分析したもので、指数が1に近いほど平等であり、その面積が大きいほど平等度が高いことを表しますが、長野県は4分野すべてで20位以下です。
特に経済は41位、政治は指数が0.158で、主な要因に、男女間の賃金格差や女性の市町村長・国会議員の少なさなどが挙げられます。
ジェンダーギャップの解消を目指し、長野市では、女性たちが職場や地域の現状を語り合うイベントが開かれました。
(参加者)
「一番はあらゆる意思決定の場への女性の参画が必要だと考えています」
長野市で開かれた「女(おんな)しょ会議」。
県内に住む女性の有志などが企画し、住民自治協議会や行政、民間企業などで働く女性およそ30人が集まりました。
まずは、生活の中で感じるジェンダーギャップや違和感をふせんに書いて共有。

(司会者)
「飲み会の準備や片付けは女性がやる」
(参加者)
「お弁当の発注して並べて、グラス並べてゴミ片付けて…なんとなく雰囲気が『女子がやってくれるよね』的なのはあるかなと感じている」

日頃抱えるモヤモヤを解決するために取り組んだことなども話し合いました。
(参加者)
「一人でモヤモヤを抱えていると気分が落ち込んでいくので、友だちとか親しい人と語る場を作ったら「それはおかしいよね」みたいな。解決の方向に向かえるのかな思います」
会議のあとには長野駅前で参加者がバラを配り、女性の社会参画の推進を呼びかけました。
さらに、ジェンダーギャップを感じる点や性別による役割分担があるかどうかというアンケートも実施しました。

「これから就職するんですけど、調べてみたら男女で給料の差があるなと思って、もうちょっと女性の方を上げてもらいたい」
(会議を企画した岩崎恵子さん)
「様々な女性の声が率直に集まって、まだまだジェンダーの取り組み、意識が変わらないといけないと実感できました」
岩崎さんたちは、女性を取り巻く環境などについて専門家の話を聞く勉強会なども開いています。