台湾の蔡英文総統が来月にアメリカを訪問し、マッカーシー下院議長と会談する計画が報じられたことについて、中国外務省は「重大な懸念を示している」と反発しています。

イギリスのフィナンシャル・タイムズは6日、台湾の蔡英文総統が来月上旬にアメリカを訪れ、マッカーシー下院議長と会談すると伝えました。

これについて、中国外務省は強く反発しています。

中国外務省 毛寧報道官
「中国はその情報に重大な懸念を示している。私たちはすでにアメリカ側に厳正な申し入れを行い、釈明するよう要求した」

そのうえで、「中国はいかなる形であれ、アメリカと台湾の往来に断固反対する。アメリカが一つの中国の原則に反し、台湾独立分裂勢力といかなる接触を行うことにも断固反対する」と強く警告しています。

去年8月、当時のペロシ下院議長が25年ぶりに台湾を訪問した際には、中国側が台湾周辺で大規模な軍事演習を行い、米中の対立が一段と激化したこともあり、蔡総統の訪米が米中関係にどのような影響をもたらすのか注目が集まっています。