木が枯れる「ナラ枯れ」について、山中湖村では昨年度を上回る新たに4000本以上の被害が確認されたことがわかりました。
倒木や猛毒のキノコが発生する恐れがあり、村は警戒を強めています。
ナラ枯れはカシノナガキクイムシという虫が木の幹に侵入し、病原菌を持ち込むことで木を枯らしてしまう伝染病です。
山中湖村では4年前に2本の木で被害が確認され、その後、村は東京大学の研究チームと調査を行っていて、昨年度は約3600本で被害が見つかっています。
8日は今年度の調査結果が報告され、村内で新たに昨年度を上回る4300本余りの木で被害が確認されたということです。
東京大学 富士癒しの森研究所 三浦直子助教:
ナラ枯れで枯れた木をそのままにしておくと落枝といって枝を落としたり、倒木、倒れこんで道路や建物に損害を与えて、生活上危険になり得ることが一番の問題。
2022年度の調査では道路沿いや建物の近くに、それぞれ1000本ほどのナラ枯れが確認されています。
ナラ枯れを防ぐ有効な手立てはなく、村は伐採する際に補助金を出す他、カシノナガキクイムシを捕獲する粘着シートなどを配布して被害を食い止めたいとしています。
またナラ枯れが発生した周辺は猛毒のキノコ「カエンタケ」が見つかることが報告されていて、村では警戒を強め、見つけた場合は触らないよう呼びかけています。














