宮城県が仙台市宮城野区に整備を進める広域防災拠点について、整備完了が2026年度から2032年度にずれ込んだことを巡り、8日の県議会で、疑問の声が上がりました。

8日の予算特別委員会建設企業分科会では、広域防災拠点の整備完了の遅れについて、改めて県の担当者が経緯を説明。これに対し与野党の議員から県の対応をめぐり疑問の声が相次ぎました。

本木忠一議員:
「広域防災拠点の便益性についてはまだ確立化されていない、確立化されていない事業について期間の延伸、『2032年度まで待ってください』そういう議論は成り立たない」

これに対し、千葉衛土木部長は、「広域防災拠点の整備を進めるうえで、県民の理解が最も重要であり、できる限りていねいに説明する」などと理解を求めました。広域防災拠点はJR仙台貨物ターミナル駅がある宮城野原地区の17.5ヘクタールを整備し、大規模災害発生時の支援部隊の集結や医療活動の拠点とするものです。

整備完了は当初の2020年度から2026年度に延期された上、先月、村井知事が「2032年度になる」と延期を表明していました。