長野市で先週末、ちょっと変わった居酒屋がオープンしました。

どんなお店なのでしょうか?


今月4日にオープンしたのは、一日(いちにち)限りの居酒屋。


洋風のつまみなどが入った弁当に…揚げたてのコロッケ!


さらに、なんといってもお酒!

(住民)
「うまいです」「酒があれば人生幸せ」


店を開いたのは、長野市の中山間地域・芋井(いもい)地区です。
3年間空き家だった古民家を会場に、キッチンカーで作った料理と酒を提供します。


実は、芋井地区には、居酒屋などの飲食店が1軒もありません。
さらに、コロナの影響で住民同士の交流の機会も減っていると言います。


長野市の地域おこし協力隊・岸豊(きし・ゆたか)さん
「『地域に必要なものは何ですか』とか『課題は何ですか』というのを老若男女に聞き込み調査をした中で、ある中高年の男性の方が『居酒屋が地域にあったらいいのにな』という話が出てきて、ハッとしまして」

地域おこし協力隊の岸豊さんが思いついたのが、「移動式の居酒屋」。


岸さんが会場を確保し、市内2つの事業者にキッチンカーを出してもらいました。

岸さん「きょう金曜日だから行きたいみたいな話になっても行く場所がない。なにか社交場みたいなものを作っていけたらいいなと思って」

訪れた人たちは、酒と料理を楽しみながら、話に花を咲かせていました。


(住民は)「コロナで全然できなかった…最高だよ」「普段こういう機会がないからこういう機会があれば最高にいいよね」

飲食店のない地域に交流の場を作る移動式の居酒屋。


次は5月末に芋井支所に登場する予定です。