新潟県にある山の絶景などを紹介する『カメラマンが魅せられた風景』。
今回は冬の二王子岳(にのうじだけ)に登りました。危険と隣り合わせの冬山で絶景を求めて2回山頂へ。この時期にしか見ることができない圧巻の景色と、名物の“エビのしっぽ”が出迎えてくれました。

厳冬の二王子岳へ―

新発田市にある二王子岳の「冬季臨時駐車スペース」。
この日は日曜日で、午前6時前にもかかわらず、すでに車でいっぱいです。

午前6時前にもかかわらず、駐車スペースには多くの車が

【下越山岳会 坂井順一さん】
「Q冬でもたくさん来る?」「晴れた日は20台以上九州や練馬ナンバーなど、ここ3、4年県外からも来るようになった」

下越山岳会の坂井順一さん

今回目指すのは二王子岳の山頂です。
この時期は、駐車スペースから登山口の二王子神社まで歩く必要があり、山頂までおよそ8キロとかなりのロングルートになります。

冬以外は『二王子神社』が登山のスタート 雪があるため長い道のりに

安全に日帰りするため、日の出前からスタート。一緒に登るのはこの山に精通した下越山岳会の皆さんです。一時間ほどで二王子神社へ到着。皆さん、ここで装備を整えます。

二王子神社で準備を整える登山者たち


「上に登ると、飯豊(連峰)が良く見える。行けるかどうか不安。そこに行くまでが初めてなので、不安」

登山の安全を祈って二王子神社にお参りを


地元の“達人”にも出会いました。

「Qおいくつですか?」「85歳です。よく来ますね。なんといっても、この山は全てがそろっています。新雪の深い雪・林の中・急な所、全部そろっています」