■カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 強化試合 韓国代表 7ー4 阪神(7日、京セラドーム)
9日に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向け阪神との強化試合に臨んだ韓国代表。2試合連続で1番・セカンドには母親が韓国生まれのトミー・エドマン(27・カージナルス)、2番・ショートにはキム ハソン(27・パドレス)が入り、メジャー組で二遊間を組んだ。3番・センターには韓国の若きスターで父は元中日で活躍したイ ジョンボムの、イ ジョンフ(24)と、ベストメンバーで最後の強化試合に臨んだ。
ショートの守備についたキム ハソンは1回、センター前に抜けそうな球足の速い打球に素早く回り込み軽やかなステップでアウトを奪った。6回にも速い打球にタイミングを合わせスライディングキャッチ、体を一回転させてスローイングし1塁をアウトにした。
2021年、ゴールドグラブ賞のセカンド、エドマンも5回、センター前に抜けそうな打球を逆シングルでキャッチしてスナップスローで1塁をアウト。鉄壁のメジャー二遊間が魅せた。
投手陣では3回に10日の日本戦での先発が予想されている左腕のク チャンモ(26)が登板。昨季、韓国リーグで11勝をあげたク チャンモだが先頭打者から2者連続の四球を与えるなど1死二、三塁のピンチを招いた。阪神の2番・小幡竜平(22)にストレートをセンター前に弾き返され2点を失った。
打線は4回、先頭の2番・キム ハソンがセンター前、3番・イ ジョンフがライト前と連打から1死一、三塁のチャンス。ベテランの5番・パク ビョンホ(36)が阪神先発・西勇輝(32)のシュートを捉え三塁線への強烈な打球を放つも、サードの佐藤輝明(23)にダイビングキャッチされ1塁はアウト。この間に3塁走者がホームを踏み1点を返した。
1対2と1点を追う5回、先頭の7番・チェ ジョン(36)がヒットで出塁すると韓国ベンチが動いた。8番・ヤン ウィジ(35)にバントの構えからバットを引いて打っていくバスターエンドランのサイン。これがライト前に落ちて、無死一、三塁とチャンスを広げた。続く9番・カン ベクホ(23)がライト前へタイムリーで2対2の同点に追いついた。その後もキム ハソンのダブルプレーの間に1点を奪うなどこの回3点を挙げて4対2と逆転した。
8回にはキム ヘソン(24)にホームラン、さらに1死三塁の場面で途中出場、2015年から韓国リーグで4年連続盗塁王を獲得したパク ヘミン(33)がセーフティスクイズと大技小技で得点を重ね阪神投手陣から7得点。最後の強化試合で最高の形となった。韓国代表は、WBC本大会の開幕2戦目10日に侍ジャパンと対戦する。
写真は左からキム ハソン選手とトミー・エドマン選手
【韓国代表WBC日程】
◆カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京ラウンド(1次ラウンド プール B)
9日(木)vsオーストラリア
10日(金)vs日本
12日(日)vsチェコ共和国
13日(月)vs中国